福祉のまちつくり!





 
  2.歩きやすいまちつくり

"お年寄りを大切にするまち"とか"高齢者にやさしいまち"とかをキャッチフレーズにして、あちらこちらの地方自治体が、「福祉のまちつくり」を進めています。その計画のほとんどは、バリアフリーに主眼が置かれています。高齢者に優しいまちにするには、これに加えて、高齢者と買い物との視点からのまちつくりが重要でしょう。

買い物は、日常生活を送るうえでの重要な要素で、単にモノを買うだけでなく、生活の楽しみと喜びを伴もなっています。郊外の大規模なショッピングセンターなどは、車を利用する人には便利だが、車を利用できない人にとっては不便極まりないものです。あちらこちらの商店街の衰退にはいろんな原因が指摘されていますが、歩きにくいまちになっていることを放置していることが最大の原因と思われます。

消費活動に占める高齢者の比重は増大する一方です。質素な生活をして子供たちに資産を残そうという人は少なくなり、生きているうちに楽しい生活を送ろうと考える人が増えています。加齢とともに車の利用から遠のく高齢者は、歩きやすい近場の商店街に生活の場を期待しています。高齢者などのいわゆる'交通弱者'への配慮を欠くまちには、商店街の活性化もまちの繁栄もないでしょう。

個々の商店からなる商店街は、モノやサービスを売る「場所」を提供する機能だけではなく、製品の使い方や献立のアイデアを伝えたりする「情報」を提供する機能、更に、店を見て回わったり知人と出会ったりする「楽しさ」を提供する機能があります。

魅力のあるまちは、このような三つの機能を備えた来街者に"温かみ"を感じさせる商店街が中核をなしています。時代がどう変わろうが、どんなに情報化が進もうが、売る人と買う人との連帯感こそが、日常生活の楽しさと喜びをもたらすと言えます。



   <目次>

1.健康でいつまでも活動できる手立てが「福祉」

2.歩きやすいまちつくり

3.バリアフリ−からユニバ−サルデザインへ

4.介護保険制度と福祉情報のネットワ−クづくり

5.「福祉」を意識しなくなれば本当の福祉社会

 
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