適者生存 あなた自身のまちつくり!

「公と私」の世界 おおやけの新しい役割




 
  2.地方分権にすすむ時代のまちつくり

地方分権が進むにつれ自治体の権限が拡大し地域特性のあるユニークなまちつくりが進む可能性ができてきました。我が国では古い時代(藩政時代)にもさまざまな多くの試みがあり、成功例も失敗例も多くありますが、現代においては分権の歴史も浅く思想体系が明瞭になっていないためもあって暗中模索の状態が当分続くかも知れません。改めて考え直してみる必要があるかもしれません。 現代のように都市生活者が増加の一途をたどるにつれて、我が国だけではなく世界の国々において今までは「私的領域に属していた経済生活」が共通最大の関心事になって、あらゆる経済現象が市民生活には大きな影響を及ぼすようになってきました。 経済現象の中でも、金融機関や保険会社、株式市場などのことは大きく報道されてその公共性が大きく取り上げられ社会的な認知が進んでいます。しかしこれはあくまで自由と競争による自主活動を促進する効果を背景としており、金融系列下の企業に関する規制誘導を間接的に実施しているだけであり、人間が持っている欲望の解放が前提である以上、これに伴う弱者対策が有効であるという確実な保証のもとに行われる政策になります。 これに対して大規模店舗や大型店立地法などが順次施行されましたが、前者では両者の合議制から、後者では弱者保護政策はまちつくり関連法に譲られました。しかしこれも思想的な整備がないと制度を取り巻く展開上の収斂作用が働きにくくなります。社会的には充分認知されていないものの地域住民、特に交通弱者にとっては、消費、医療福祉など重要な生活便益機能の再生は、市民そして公共が守らなくてはならない重要な事項だと思います。制度の趣旨からいえば、これらのことは総て地域ごとの自主性によって解決することになるでしょうが、地域政治や市民の活動分野について国としての意味あいの徹底、コミュニティの再定義、ガイドライン並びに基礎素養の涵養が極めて重要な局面にあると思われます。 今までのような必要な局面に関して必要な法律の制定を行い、徐々に施行令や規則によって補充する方式ではなく、広範な政策の相互関係や制定された法律の成果による因果関係の望ましい展開を解りやすく国民に提示し、そのうえの進行事例による補完措置が望ましいと思われます。ここで少し、現代における公共の役割について「平凡社百科事典、阿部齊氏」から引用しつつ考察してみたいと思います。


   <目次>

1.適者生存のまちつくり

2.地方分権にすすむ時代のまちつくり

3.現代における公共性

4.公共性の特徴的特性とその行為

5.まちつくりにおける市民の自覚と役割


 
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