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| 1.新世紀における都市の貢献 (1)新しい生産要素は知恵の獲得手段 理想主義的な対立を呼びやすい基本波動を持っていた前世紀から、新しい世紀に移行した人類は、情緒的な反応から知的な制御力を獲得すべきもっとも重要な進化の段階に逢着している。ピーター・ドラッガー氏は、古くは生産要素であった資本、労働と土地の3要素はもはや凡ての産業の足かせになりさがってしまい、新しい組織も産業も、生き残るための智慧を獲得する一つの手段となり、知恵こそ産業の最大の生産要素であると強調している。 智慧(知恵)とは、事の道理や筋道をわきまえ、正しく判断する心のはたらき。事に当たって適切に判断し、処置する能力。(大辞林第二版) (2)認識間交流を主務とする都市空間 言い換えれば新時代の都市こそは、智慧の獲得手段であるべき産業組織が、更なる認識間交流による知的な遭遇を求めて結集する空間であり、「異質な認識の融合によって始まる創造の場」としての活用が大きく期待されるようになっている。世界における産業分野での分担の傾向は技術移転から始まって各国間の世代交代を引き起こしつつある。我が国産業の新しい基盤整備は、このような企業組織や知的傾向を強める市民が、認識間の交流と認識間の適切な通訳との交歓によって得られる新認識への接近を求めている。 新しい時代の豊かな知的遭遇が期待されそうな都市の創造こそ都市ルネサンスにおける新しい産業目標の基本像である。 (3)動と静の自由な選択性 またこのような先端的で激しくも豊かな交流のある街には、常に思いやりや愛のあふれる癒しの空間との併存が必須である。創造のエネルギーが奔流となって駆けめぐる交流空間には、調和のための強い力を持った水が豊富に流れていなければならない。そして市民による動と静の自由な選択性や自由なライフスタイルが知的活動のエネルギー源であることを忘れてはならない。 多様な波動を発する、近代的な形態美を有するビル群の足元には豊かな緑の植生と清冽な水の流れがつながり、あちこちに馬や羊が遊ぶ牧場が広がっている豊かな空間である。 これらの空間は、たとえただちに達成困難な目標であっても、数段階の行程を経た結果は、半世紀後には我々の住む都市はこのような空間と機能を達成して、自己実現の達成を十二分に予感する市民の安らかな顔が輝き、世界に誇りうる都市モデルを提供することが考えられるはずである。 |
目次 はじめに 1.新世紀における都市の貢献 2.都市再生を妨げる主な課題 3.全国的な内的沸き立ちを導く集中政策のあり方 |
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